犬の心を読む訓練～サインやシグナルから気持ちを察するトレーニング方法

　犬が人を噛んでしまう咬傷事故、散歩中の犬同士のトラブル、飼い主による飼育放棄とその結果としての殺処分など、世の中には犬に関する様々な社会問題がありますが、こうした社会問題を作り出している張本人は、多くの場合犬ではなく飼い主です。
　犬がいらだっているのに子供や他の犬から引き離そうとしなければ、咬傷事故や犬同士のケンカにつながります。犬が嫌がっているのに無理やりしつけようとすれば、しつけの効果が上がらず、「この馬鹿犬が！」と見切りをつけて保健所に持ち込む飼い主も出てきます。
　こうした問題の多くは、飼い主が犬の言葉を理解し、気持ちをうまく察することで、かなりの数が予防可能だと考えます。
　このセクションでは、犬の声やしっぽの動き、姿勢などから、犬が抱いている感情や意思を、いち早く察するための知識をまとめました。犬に着せられている濡れ衣を晴らすための一助になれば幸いです。