トップ犬の心を知る犬の言葉・気持ち犬が取っ組み合いをする

犬が取っ組み合いをする~このしぐさの意味は?

 犬の言葉や気持ちをクイズ形式でまとめました。問いにある写真を見て犬が何と言っているのか当ててみてください。下にスクロールすると答えが出てきます。サンプル動画や写真もあわせてご紹介しますので、楽しみながら犬の言葉を学びましょう!
 なお、犬のカーミングシグナル犬の心を読む訓練もあわせてご覧ください。

犬が取っ組み合いをする状況

 2匹の犬が取っ組み合いをしていますね。さて、この時の犬の気持ちは? 「犬が取っ組み合いをする」・設問写真

取っ組み合いをするときの気持ち解説

「犬が取っ組み合いをする」・解答と解説  犬は遊びが大好きです。一見ケンカしているように見えてもほとんどの場合は遊んでいるだけですので、飼い主が不用意に犬の遊びに立ち入らないように気を使ってあげましょう。特に子犬期のじゃれあい・取っ組み合いは、心身の発達を促すと同時に、「これ以上やると相手が痛がるな・・」という手加減を覚える上で重要な経験です。
 代表的な犬の遊びは、両者立ち上がった前足を使って殴りあう「犬のボクシング」、お互いに口を大きく開けてその大きさを競い合う「大口競争」(jaw fensing)、地面に寝転がって相手の首根っこを押さえようとする「犬のレスリング」、ロープや棒の両端を口でくわえ、引っ張り合う「犬の綱引き」(tug of war)などです。
 遊びがエスカレートしてケンカに発展しそうになると、通常はどちらか一方がしっぽを大きく振ったり「犬のおじぎ」(プレイバウ)をすることで「これは遊びだからね!」という意思確認を行います。 子犬の社会化期 犬がおじぎをする

犬が取っ組み合いをする動画

 以下でご紹介するのは、取っ組み合いをする犬の姿を捉えた動画です。相手に体重をかけて組み伏せたり、首筋を軽くかんで動きを拘束(こうそく)すると勝ち、といったところでしょう。これは、野生環境において獲物をしとめる予行演習(よこうえんしゅう)をしている、と言っても過言ではありません。犬は本能的に自分たちに必要な行動を知っており、遊びを通じてそうした行動の練習をしているものと考えられます。もっとも現代のペット犬は、森の中で獲物を追いかけてしとめる必要性はありませんけどね。
遊びで取っ組み合いをする犬たち
 家の中でシャーペイと短毛の犬が取っ組み合いをしています。時折首筋に噛み付いていますがこれは甘噛みで、決して相手を傷つけることはありません。ときおり頭をブルブル震わせるのは緊張をほぐすためのカーミングシグナルだと考えられます。なお首輪を装着した状態で取っ組み合いをしていると、歯(一番長い犬歯)が引っかかって折れてしまうこともありますので、ドッグランなどで見知らぬ犬と遊ぶときは飼い主が注意深く監督しておかなければなりません。 犬がブルブルと頭を振る 元動画は→こちら
 ドッグパークで複数の犬たちが遊んでいます。「プレイバウ」(犬のおじぎ)を見せて「これは遊びだからね!」と念を押していますね。まるで柔道の組み手争いのようにお互いを牽制しあい、追いかけっこ→取っ組み合い→追いかけっこといった具合に遊びが目まぐるしく展開します。 元動画は→こちら

犬が取っ組み合いをする写真

「犬が取っ組み合いをする」・サンプル写真 犬の代表的な遊び色々です。子犬時代は、なるべく兄弟姉妹犬と共にいろいろな遊びをさせたいものです。特に社会化期(しゃかいかき=生後2~12週くらい)における遊びは、その後の犬の性格を形成する上でも極めて重要なものですので、大事にする必要があります。ちなみに社会化期とは、子犬の脳が急速に発達する時期であり、この時期に学んだことが、その犬のメンタリティに一生影響を及ぼします。 子犬の社会化期