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犬を飼う際に必要な費用

 犬を飼う際に必要となる費用を、「飼い始め」、「飼い始めてから毎年」、そして「臨時」という枠組みでまとめました。 これから犬を飼おうという方は、是非参考にして下さい。

犬の飼い始めに必要な費用

 犬を飼い始めた時、真っ先に必要となる出費を一覧リスト化しました。内容の詳細は、表の下に記載してありますのでご参照下さい。
 医療費に関しては、田舎よりも都会の方がやや割高となります。これは、都会の方が地代が高く、その分を医療費に上乗せしなければならない、という事情が関連しています。
 なお、生活用具のより具体的内容については犬に必要なペット用品でご確認ください。
犬の飼い始めに必要な費用一覧
犬を飼い始めた時、真っ先に必要となる出費の一覧リストです。

畜犬登録

 畜犬登録(ちくけんとうろく)は生後90日以上の犬の飼い主全てに義務付けられています。犬が生後90日を過ぎたら狂犬病予防注射を受け、「注射済み証明書」をもって30日以内に役所か保健所に行きます。
 費用を払って畜犬登録をすると登録証明書として鑑札(かんさつ=犬の首輪につけます)、注射済み票(メタルと呼ばれ、これも首輪につけます)、標識(ひょうしき=よく玄関に張ってある「犬」というあれです)が渡されます。
 なお飼い主の住所が変わるときも届出が必要です。また飼い主が変わるときは「廃犬届け」(はいけんとどけ)を出して鑑札を返し、登録を抹消(まっしょう)してもらいます。
畜犬登録でもらえる3種
犬鑑札と狂犬病予防注射済み票、および犬標識(犬ステッカー)の見た感じはこのようなものです。

狂犬病予防注射

 狂犬病予防注射(きょうけんびょうよぼうちゅうしゃ)は、狂犬病予防法により、毎年1回受けなければなりません 狂犬病予防注射の集団検診では、注射希望者が長い列を作って順番を待ちます。 まだ畜犬登録していない人は市区町村に問い合わせて集団接種の日時と会場をお問い合わせ下さい。畜犬登録済みの人は時期が近づくと葉書などで連絡が来ます。
 集団接種の機会を逃しても動物病院などで予防注射はできますが、その場合接種済み証明書を保健所などに提出する必要があります。 狂犬病

健康診断

 健康診断では以下のような検査を受けることができます。幾つかの項目に関してはオプションであり、必ずしも行われるわけではありません。オプション検査を依頼すると、その分検査費用がいくらか上乗せされます。 日本獣医師会・小動物診療料金
一般的な犬の健康診断内容
  • 体重測定食事量が適正かどうかの目安になります
  • 体温測定成犬の平熱は37.5~38.5℃、子犬の平熱は38~39℃くらいです
  • 便の検査硬さ、匂い、色、顕微鏡を使った寄生虫検査などを行います。便検査をする場合は検査の2時間以内に便を取って病院に持参します(病院内で採取することも可能です)。長時間放置した便は寄生虫が卵から孵化(ふか)している可能性があり、正確な検査ができません。
  • 血液検査血液系の疾患や血液型を調べることができます。血液型は怪我をした際輸血が必要なときに知っておくと便利です。ちなみに犬の血液型は人間と違って9種類あります。
  • 尿検査泌尿器系(ひにょうきけい)の疾患を調べることができます。
  • レントゲン検査骨折や脱臼が疑われるときや、尿管や膀胱(ぼうこう)に異常が見られるとき、胃や腸の中に異物があるときなどこの検査を行います。
  • 心電図検査不整脈、心室肥大、冠状動脈疾患などを調べます。

混合ワクチン接種

犬は病院の診察台に乗せられ、ワクチン注射を受けます。  混合ワクチン接種(こんごうわくちんせっしゅ)は、犬がかかりやすい病気に対する免疫力を、あらかじめ高めるための注射です。生まれたばかりの子犬には母犬から受けた受動免疫(じゅどうめんえき=生まれついて授かった病気に対する抵抗力)がありますが、離乳する頃には免疫力が低下してしまいます。この時期にジステンパー、パルボウイルス、レプトスピラ、伝染性肝炎、パラインフルエンザ、アデノウイルスI型、同II型などの伝染病にかかりやすくなるため、人為的にこれらの感染症に対する混合ワクチンを接種する必要があるのです。生後50日頃に1回目、生後80~90日頃に2回目の接種を受け、以後は1年に1回受け続けるプログラムが一般的です。予防接種は近くの動物病院でいつでもできます。 ワクチン接種プログラム 犬の感染症
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犬を飼い始めてから毎年必要な費用

 以下では、犬を飼い始めてから毎年コンスタントにかかる費用について一覧リスト化しました。体が大きい分、エサ代にしても医療費にしても、大型犬の方がいくらか出費が多いという特徴があります。なお、生活費のより具体的内容については犬に必要なペット用品でご確認下さい。
毎年発生する犬の飼育費用
犬を飼い始めてから毎年コンスタントにかかる費用の一覧リストです。

フィラリア予防薬

フィラリアとは心臓に住み着くそうめんのような寄生虫です。  フィラリア症とはそうめんのような細長い虫(フィラリア)が犬の心臓に住み着いてしまった状態を言います。この状態になると心臓への負担が大きくなり、多くの場合犬は死んでしまいます。
 このフィラリア症を予防するためにはフィラリアを媒介する蚊が繁殖する時期にあわせて予防薬を飲ませたり注射したりする必要があります。一般的には5月~12月、毎月一回投薬するパターン多いようです。料金は犬の体重によって若干変動しますのでお近くの獣医さんにご相談下さい。 犬のフィラリア症

ノミ・ダニ予防薬

 犬の被毛は体の小さなノミやダニにとってかっこうのベッドです。しかし噛まれた部分がかゆくなったり、排出したフンがアレルギーの原因になったりと、犬にとっていいことは何もありません。また、ノミやダニが室内で繁殖すると、飼い主のベッドなどにも侵入してしまうため、室内を衛生的に保つためにも、犬のノミ・ダニ予防は重要となります。
 防虫効果のあるカラー(首輪)を装着したり、部屋中に防虫剤を塗布したり、犬の首に薬剤をたらすなど方法は様々です。 犬の皮膚病 犬のノミダニ駆除グッズ
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その他臨時で必要な費用

 以下では臨時で必要となる出費について解説します。トリミングや家具の修繕費用など、急を要さないものもありますが、緊急手術など一刻を争う事態も想定されます。飼い主としてはある程度経済的に余裕を持った状態で犬を飼いたいものです。

トリミング費用

 トリミングとは犬の被毛をカットすることで、料金は地域やお店でまちまちですが、おおよそ5,000~10,000円程度です。自分でできないことも無いですが、失敗を避けるために多くの人はプロに依頼します。特に被毛が長く伸びるマルチーズやヨークシャーテリアなどの犬種で必要となり、また、犬種にかかわらず、夏場は被毛の中にたまりがちな熱い空気を換気しやすくするため、「サマーカット」(パピーカットとも)と呼ばれる短めのトリミングがなされます。

しつけ教室費用

 しつけ教室とは、犬のしつけを代行してくれるサービスのことで、料金はセッション回数や期間によって左右されます。しつけの時間がない、しつけの仕方が分からない、しつけても犬がよい反応を示してくれない、など、様々な理由で利用されます。

病気や怪我の治療費

 犬が交通事故にあった、高いところから飛び降りて足を骨折した、腹部にしこりが見つかった、などなど、急な病気や怪我の危険性は常に存在しています。お金に余裕が無くて手術が手遅れになった・・・などという事態に陥らないよう、飼い主はある程度の資金的余裕を持っていたいものです。料金は病気や怪我の内容によりけりですが、近年ではペット保険など、飼い主の経済的な負担を軽減してくれるサービスも登場しています。 日本獣医師会・小動物診療料金 犬のペット保険

オス犬の去勢手術費用

 飼い主が犬の繁殖を望まない場合、不要な妊娠を避けるために不妊手術という手段がとられます。料金は20,000~30,000円程度が一般的です。
 雄の場合は去勢(きょせい=こうがんを取り除くこと)することにより、前立腺肥大(ぜんりつせんひだい)、肛門周囲腺(こうもんしゅういせん)腫瘍、睾丸(こうがん)腫瘍などを予防する効果が期待できます。 また他の雄犬と雌犬を巡ってけんかをすることや、発情期における欲求不満ストレスを軽減することもできるなど、多くのメリットがあります。 犬の不妊手術 オス犬の生殖器の病気 オス犬の去勢手術は、睾丸を取り除いたり、輸精管(ゆせいかん)を結紮したりします。

メス犬の避妊手術費用

 飼い主が犬の繁殖を望まない場合、不要な妊娠を避けるために不妊手術という手段がとられます。料金は30,000~50,000円程度が一般的です。
 雌犬の場合は卵巣(らんそう)と子宮(しきゅう)の摘出避妊手術を行いますが、生殖能力を失う代わり、発情期特有の神経質な行動が軽減されます。また子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)、乳腺腫瘍、子宮や卵巣の腫瘍などを予防することにもなります。
 手術の時期について明確な結論はありませんが、雌犬は最初の発情期を迎える前の生後6~8ヶ月頃に避妊手術を行えば、乳腺腫瘍の発生率が200分の1にまで低下するとも言われています。 犬の不妊手術 メス犬の生殖器の病気 メス犬の避妊手術では、卵巣(らんそう)と子宮(しきゅう)の摘出を行います。

家財道具の修繕費用など

 ふすまを破られた、イスの足をかじられた、テレビ台にぶつかってテレビが落下した・・・など、犬が原因で家財道具がおしゃかになることがあります。費用は内容によりけりですが、テレビやパソコンを壊されると高くつきます。
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