子犬のへやトップ> 犬の繁殖> 子犬のケアの仕方 サイトマップ


子犬の排泄のケア子犬の食餌のケア子犬の社会化期のケア

子犬の排泄のケア

子犬は生後20日頃まで自分で排泄することができません。通常は母犬が尿道口や肛門をなめて刺激することで排泄が促されます。しかし何らかの理由で母犬が排泄を促そうとしないときは飼い主が代行してあげます。やり方は、授乳のたびに尿道口や肛門にオリーブオイルを塗り、指先で軽く刺激してあげます。指先をなるべく汚したくない場合はお湯で濡らした脱脂綿でかるく叩いたりこすったりしても結構です。 おしっこやうんちが出たらガーゼや脱脂綿できれいにふき取って清潔にします。

子犬のケアの仕方トップへ


子犬の食餌のケア

 子犬は産まれてからの約1年間で、急速に成犬の体型まで成長します。つまり生まれてから最初の一年間の栄養状態が犬の成長にとって極めて重要ということです。 以下では生後1年間の食餌で気をつけるべき点を挙げていきます。

授乳期:誕生〜生後3週間
生まれてから約3週間は母犬の母乳が主な栄養源となります。基本的には母犬の本能的な授乳に任せますが、母乳の出が悪いときや子犬の成長が思わしくない場合は飼い主が介在して授乳する場合もあります。
子犬の成長の度合いを知るには、生まれてすぐにスケーラーで子犬の体重を計り、毎日同じ時間に体重計測を行います。それをグラフ化すると子犬の成長過程がすぐに分かります。「10日目で体重が2倍」というのが一つの目安です。兄弟姉妹がいる場合は、それぞれの成長度合いを比較すると栄養の行き届いていない子がすぐに分かりますので、全員の体重チェックを行いましょう。各種ミルクの成分表(水分5%の時の比較)
成分(%) 犬用粉ミルク 犬の母乳 人の母乳 人用粉ミルク
炭水化物 16.5 16.9 57.2 58.0
タンパク質 34.0 33.8 11.3 12.6
脂質 39.0 38.8 25.8 22.3
犬の日齢と1日に必要なミルクの標準給与量、及び分割回数
犬の体型 生後1〜5日 生後6〜10日 生後11〜15日 生後16〜20日
超小型犬 5g 10g 12.5g 15g
小型犬 12.5g 15g 17.5g 7.5g
中型犬 17.5g 25g 32.5g 42.5g
大型犬 20g 35g 50g 65g
超大型犬 25g 47.5g 60g 77.5g
分割回数 8回に分けて 6回に分けて 4回に分けて 4回に分けて

上記した犬の体型は以下で示す成犬時の体重で分類します。
・超小型犬= 1.0〜4.5kg
・小型犬=4.5〜13.5kg
・中型犬=13.5〜27.0kg
・大型犬=27.0〜46.0kg
・超大型犬=46.0〜90.0kg
離乳食への移行期:生後3週目
生後3週頃から乳歯が生え始めます。乳首に歯があたって痛いので母犬が授乳を拒み、自然と乳離れできることが多いようです。この頃から柔らかい離乳食を食事に混ぜるようにしましょう。いきなり母乳やミルクから離乳食に移すのではなく、ミルクと離乳食を半分ずつ与えるようにすると移行がうまくいきます。離乳食用のペットフードも市販されていますが、手作りする場合は犬の食事を参考にして食材を選んでください。おかゆのようにクタクタに柔らかく調理します。 離乳食への移行期に必要な一日分のミルクと離乳食の目安
犬の体型 母乳/粉ミルク 離乳食
超小型犬 2.5g 体重の10〜15%
小型犬 5g 体重の10〜15%
中型犬 12.5g 体重の10〜15%
大型犬 15g 体重の10〜15%
超大型犬 17.5g 体重の10〜15%
分割回数 4回に分けて

上記した犬の体型は以下で示す成犬時の体重で分類します。
・超小型犬= 1.0〜4.5kg
・小型犬=4.5〜13.5kg
・中型犬=13.5〜27.0kg
・大型犬=27.0〜46.0kg
・超大型犬=46.0〜90.0kg
離乳食期:生後4週〜生後8週
生後4週〜8週まででほぼ乳歯が生えそろいます。この頃には乳離れして離乳食に切り替えます。犬は急速に成長しますので、体重の割にはかなりのエネルギー量を必要とするのがポイントです。以下に必要カロリー数の目安を載せますので参考にしてください。 犬の成長速度の目安(成犬で10kgの場合) 犬の成長速度と必要カロリー数の関係
日齢 30 60 90 120 150 180 210 240 270 300
体重1kg当たりの必要カロリー
(kcal)
242 185 157 137 122 110 100 90 82 74
1日の総必要カロリー
(kcal)
322 515 733 855 936 955 942 885 814 742

成犬移行期:生後8週以降
乳歯も生えそろい、いよいよやや固めの成犬食に移行します。必要カロリー数は上記表を参考にしてください。生後2〜5ヶ月(生後8週〜20週)までの間に食に対する嗜好(好き嫌い)が決定すると言われています。安易に人間の食事を与えないように注意しましょう。また生後4〜7ヶ月は「歯牙脱換期(しがだっかんき)」といって、早くも乳歯が永久歯に生え変わる時期です。この時期に柔らかいものばかり食べていると顎の骨が発達せず歯並びが悪くなったりしますのでなるべく固いものを食べさせたりかじらせたりしましょう。下記表を目安にして成犬の食習慣に徐々に近づけていきます。犬に餌を与えるタイミングと分量の目安
与える時間 午前7時頃 正午頃 午後5時頃 午後10時頃
月齢
〜3ヶ月 普通 普通 普通 普通
3〜6ヶ月 普通 少なめ 普通 少なめ
6〜12ヶ月 普通 - 少なめ -
12ヶ月〜 適宜 - 少なめ -

補足説明
基本的には朝食をメインの食事とし、12ヶ月を過ぎるまでは成長期なので餌の量は多めにします。12ヶ月を過ぎた犬は1日1回の食事でも構いませんが、急に量を減らすのではなく、 1〜2週間かけて徐々に餌の量を減らすように工夫してください。過剰な間食(おやつ)は肥満と生活習慣病の原因になりますので、 飼い主が責任もって監督管理します。また常に清潔で衛生的な水が飲めるようにしておいて下さい。

子犬のケアの仕方トップへ


子犬の社会化期のケア

 犬には「社会化期」というものがあります。これは兄弟犬を始めとする他の犬や、猫や兎など他の動物、 そして何より人間に対する警戒心をなくし、仲良く生活していくために必要な時期です。生後2〜12週の期間を言います。

生後2〜3週
生後2〜3週になると、子犬のまぶたが開いて目が見えるようになり、外耳道が開いて音が聞こえるようになります。また生後2週目には前足の触覚が生まれ、生後3週目には後ろ足の触覚も生まれて立ち上がることができるようになります。つまりこの時期には5感を通じて外界から膨大な量の情報が入ってきて、それにあわせて脳も急速に成長するのです。この時期は主として兄弟犬、姉妹犬とたくさん遊ばせましょう。この遊びやじゃれあいがないと、成犬になってから正常な交尾を行うことができないとも言われています。
生後3〜7週
この時期は人間を始め、その後の生活で子犬が密接に関わりあう動物と積極的に触れ合わせましょう。この時期に他の動物と接触がないと、成犬になってから警戒心の強い犬に育ち、極端に臆病だったり逆に極端に攻撃的な性向を示すようになります。遊びやじゃれあいは子犬の筋力を養うと同時に、まだ未発達なバランス感覚(具体的には内耳の中の前庭器官)を刺激して訓練してくれますので非常に重要です。また取っ組み合いやかじりあいの中でコミュニケーション能力を身に付けていきます。
他の動物と友好な関係を築くには生後3〜7週の間になるべく多くの動物と接触するように心がけましょう。
生後7〜12週
引き続き他の犬、他の動物、そして人間など色々な接触を増やします。犬の脳は生後12週までに急速に成長します。脳が完成してから他の動物に接触させてもなかなか受け入れませんが、脳が成長段階にあるときに他の動物と接触させると、柔軟に受け止めて警戒心も少なく友好関係を築きやすい性格に育ちます。
この現象を理解するには人間の言語能力を思い浮かべると良いでしょう。つまり一度日本語を覚えて母国語としてしまうと、後から英語を学ぶのに非常に苦労します。しかし子供の頃から日本語と英語を均等に使っていると、脳が両方の言語に対応していわゆるバイリンガルになります。重要なのは脳が発達段階にあるときに与えた情報は記憶されやすく、そして消えにくいということ、また逆に脳が完成してから与えた情報は記憶されにくく、そして消えやすいという点です。
脳が柔軟な「社会化期」に他の動物と友好な関係を築いておくと、成犬になってもその記憶が残り、他の動物に対して人なつこくて優しい態度を示すようになるのです。
子犬の社会化期と子犬の販売時期について
ペットショップなどで生後1ヶ月程の子犬が売られていることもあります。しかし上記「社会化期」の重要性を理解した上でこの販売方法を考えると、今まで見えていなかった側面が見えてくるはずです。売り手からすると生後1ヶ月前後の子犬は見た目が非常にかわいく、すぐに売り手が見つかるので商売上便利でしょう。買い手からすると、子犬の性格を形成する上で最も重要な時期をケージの中で過ごした子犬をつかまされることになります。つまり性格的に何らかの問題を抱えた子犬を飼ってしまう可能性があるということです。
ペットショップやブリーダーなどから子犬を飼う際は、先方がこの「社会化期」をどのように扱っているかが売り手のよしあしの判断材料になります。子犬の見た目や自分の利益を優先して、子犬の性格やその子犬を育てる飼い主のことなどを放置するようなスタンスの売り手は少なくとも見分けることができるのではないでしょうか。

子犬のケアの仕方トップへ