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テオ

 死んだハンドラーの後を追うようにしてこの世を去った爆弾探知犬「テオ」について解説します。

テオとは?

 テオ(Theo)は、死んだハンドラーの後を追うようにしてこの世を去った爆弾探知犬。
アフガニスタンで爆弾探知犬として活躍していたイングリッシュスプリンガースパニエルのテオ  イングリッシュスプリンガースパニエルのテオは、イギリス陸軍に所属するリーアム・タスカー伍長(26)とコンビを組む爆弾探知犬でした。このコンビの活躍は目覚しく、約5ヶ月間に渡るアフガニスタン駐留中、最も多くの爆弾を発見したとして記録を残しています。
 そんな名コンビを悲劇が襲ったのは、2011年3月1日のことです。アフガニスタンのヘルマンド州をパトロール中、タリバンの武装勢力に狙撃され、タスカー伍長は命を落としてしまいました。何とか攻撃を免れたテオは、仲間の兵士に連れられていったんは基地に戻ります。しかし伍長の死からわずか数時間後、突然発作に見舞われた彼は、懸命の救命措置も空しくその日の内に死んでしまいました。
 この訃報を受け取ったタスカー伍長の母親・ジャーン・ダッフィさんは、「テオが死んだのは、きっと心痛のせいでしょう」と語り、両者の死を悲しみながらも、その絆の深さを賞賛するコメントを残しています。
 伍長とテオの死から1年以上が経過した2012年10月25日、戦場における功績が評価され、勇敢な動物にのみ与えられる「ディッキンメダル」(Dickin Medal)がテオに授与されました。 Theo(dog) Dickin Medal Dogs

テオの写真

 以下でご紹介するのは、死んだハンドラーの後を追うようにしてこの世を去った爆弾探知犬「テオ」の写真です。 実地で爆弾発見訓練をするリーアム・タスカー伍長とテオ
 リーアム・タスカー伍長は2001年に車両整備士として入隊した。しかし犬が好きだっっため、2007年に英国陸軍獣医隊へ転属し、軍用犬の訓練を担当するようになった。写真の出典はこちら
動物界の「ヴィクトリア十字章」と称されるディッキンメダルを獲得したテオ
 ディッキンメダル(Dickin Medal)とは1943年に創設された動物のための賞。戦争において大きな功績を残した動物にだけ与えられる。写真の出典はこちら