トップ有名な犬一覧日本国内で有名な犬マリーン

マリーン

 人の呼気や尿を嗅いで病気の有無を判定するガン探知犬「マリーン」について解説します。

マリーンとは?

 マリーンは、人の呼気や尿を嗅いで病気の有無を判定するガン探知犬。
驚異的な正解率でガン患者を判別するマリーン  ラブラドールレトリバー のマリーンは2002年生まれのメス。2005年から「ガン探知犬」になるべく、千葉県にある「セントシュガージャパン」で訓練を開始しました。ガン探知犬とは、人の呼気や尿を嗅いでガンの有無を判定する特殊能力を持った犬のことです。
 マリーンの能力は世界的に見ても卓越しており、2008年11月から2009年6月にかけて行われた実験では、非常に優秀な成績を収めています。具体的には、大腸がん患者の呼気からは91.6%(33/36)の確率で、そして便からは97.3%(37/38)の確率でガンの有無を当てたといいます。
 さらにその後も実験を重ねたところ、マリーンは子宮がん、卵巣がん、乳がん、胃がんなど、がんの種類や進行度に関わらず、驚異的な確率でがんを診断出来ることがわかっています。
 現在、ガン探知犬の研究は、「学校法人日本医科大学」が学術面を支え、「セントシュガージャパン」が技術面を支えるという二本柱で行われています。今後の目標は、ガン患者特有のにおいが何なのかを特定し、その物質を感知できる機械を作り出すことことです。マリーンの存在は、その夢のような「ガン探知機」の開発に、大きく役立ってくれることでしょう。 学校法人日本医科大学 セントシュガージャパン

マリーンの写真・動画

 以下でご紹介するのは、人の呼気や尿を嗅いで病気の有無を判定するガン探知犬「マリーン」の写真と動画です。 マリーンは、その類まれな嗅覚を見込まれ、高額でクローンが作られた
 セントシュガーがん探知犬育成センターの佐藤悠二所長とマリーン。マリーンは子宮を摘出しているため出産ができない。よってその類まれな嗅覚を後世に残すためには、彼女のクローンを作るしかなかった。2008年、日本の株式会社シームスが中心となり、韓国にクローニングを依頼。結局4頭の子犬が産まれたが、当時の価格で1頭に5億ウォン(約5,200万円)の値が付いたという。写真の出典はこちら
二重盲検法を用いてガン患者の判定訓練をするマリーン
 動物に付き添う人物が、無意識的に動物に答えを教えてしまう「賢いハンス現象」を防ぐため、ガン探知犬の訓練には「二重盲検法」が採用される。この場合、付添い人自身も答えを知らない状態で訓練を行うことになる。写真の出典はこちら
マリーンのトレーニング風景
 以下でご紹介するのは、千葉県の「セントシュガーがん探知犬育成センター」で行われているマリーンの訓練風景です。 元動画は→こちら