トップ有名な犬一覧有名な俳優犬ヒギンス

ヒギンス

 映画「ベンジー」に出演したことで有名な犬「ヒギンス」について解説します。

ヒギンスとは?

 ヒギンス(1957~1975)は、1960年代から70年代にかけて活躍したオスの俳優犬。
 彼が役者の道に入ったきっかけは、カリフォルニア州の「バーバンク・アニマルシェルター」にいた子犬の頃、動物トレーナーのフランク・インに引き取られたことでした。ヒギンスは非常に物覚えがよく、週一のペースで新しい芸を覚えたといいます。彼が覚えた芸には、はしごのぼり、郵便受けを開ける、あくび、くしゃみなどがあり、一度覚えたら数年間は忘れなかったそうです。
アメリカの長寿シットコム「ペチコート・ジャンクション」の一場面  ヒギンスの代表作は、テレビシリーズ「ペチコート・ジャンクション」(Petticoat Junction)と映画「ベンジー」(Benji)です。1964年から70年にかけて放映されたコメディ「ペチコート・ジャンクション」では、合計163話に出演を果たし、優れた動物俳優に贈られる「パッツィ賞」を受賞しました。また1974年の映画「ベンジー」では、映画のタイトルにもなっている犬の「ベンジー」を好演し、彼のキャリア中で最大のヒットを記録しています。
ヒギンスとトレーナーのフランク・イン  1975年、ヒギンスが17歳でこの世を去ると、苦楽を共にしてきたインは、彼のために詩をしたためて哀悼の意を表したといいます。また2002年にイン自身が他界したときは、故人の遺志により、ヒギンスの遺灰が棺に入れられたそうです。こうしたエピソードから、数多くの動物と接してきたインにとって、ヒギンスがいかに特別の存在だったかが伺えます。 Higgins

ヒギンスの写真・動画

 以下でご紹介するのは、映画「ベンジー」に出演したことで有名な犬「ヒギンス」の写真と動画です。 ベンジーを演じる「ヒギンス」(1974年)
 1974年公開の映画「Benji~I Feel Love」に出演するベンジーこと「ヒギンス」。犬種は定かではないものの、プードル、コッカースパニエル、シュナウザー種の血が入っていると言われている。写真の出典はこちら
ベンジーを演じる「ベンジーン」(1977)
 1977年公開の映画「Benji~For the Love of Benji」に出演するヒギンスの娘「ベンジーン」(Benjean)。父親であるヒギンスとの違いは、鼻の周りに大きな班があることと、鳴き声のピッチが高いこと。写真の出典はこちら
映画の中のヒギンス
 以下でご紹介するのは、1974年公開の映画「Benji」に出演したときの「ヒギンス」の映像です。彼の演技は表情が豊かで、海千山千の動物トレーナー、フランク・インをして「私が担当した動物の中でも随一」と言わしめたほどでした。 元動画は→こちら