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犬の膣炎

 犬の膣炎(ちつえん)について病態、症状、原因、治療法別にまとめました。病気を自己診断するためではなく、あくまでも獣医さんに飼い犬の症状を説明するときの参考としてお読みください。

犬の膣炎の病態と症状

 犬の膣炎とは、メス犬の生殖器である膣内部に炎症が発生した状態のことです。 メス犬の子宮と膣の位置  犬の膣炎の症状としては以下のようなものが挙げられます。
膣炎の主症状
  • 膣が赤く腫れている
  • ねばねばしたおりもの
  • こまめにおしっこをする
  • 股間をしきりに舐める
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犬の膣炎の原因

 犬の膣炎の原因としては、主に以下のようなものが考えられます。予防できそうなものは飼い主の側であらかじめ原因を取り除いておきましょう。
膣炎の主な原因
  • 発情期を迎える前の膣炎 発情期を迎える前のメス犬における膣炎の原因は、多くの場合、生殖器の先天的な奇形に伴う尿や糞便による汚染です。具体的には異所性尿管(いしょせいにょうかん)や膣の先天異常などが挙げられます。前者は尿管が尿道や膣に開口している状態のことです。また後者の例としては、膣の内部がまるで巾着袋の取り出し口のようにすぼまった「円形狭窄」、膣弁が垂直に残った「帯状狭窄」、膣の内腔が全体的に狭まった「膣腔狭窄」などが挙げられます。
  • 発情期を迎えた後の膣炎 発情期を迎えた後のメス犬における膣炎の原因としては、ウイルス(ヘルペス)、細菌(パスツレラ・レンサ球菌・大腸菌・マイコプラズマ・クラミジア・ブルセラカニス)、化学的刺激、交尾による膣壁の損傷、腫瘍(可移植性性器肉腫・平滑筋腫)、異物、薬(アンドロゲン)など、様々なものが考えられます。
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犬の膣炎の治療

 犬の膣炎の治療法としては、主に以下のようなものがあります。
膣炎の主な治療法
  • 発情期を迎える前の膣炎 生殖器の先天的な奇形があり、なおかつ膣炎が何度も再発しているような場合は、外科手術が行われます。具体的には「会陰切開術」といって、犬の肛門から外性器の間にある領域に切れ目を入れ、狭窄部位の修復や尿道乳頭の露出などを行います。
  • 発情期を迎えた後の膣炎 ウイルスや細菌が原因と考えられる場合は、抗生物質や抗菌薬の投与と共に膣洗浄が行われます。またブルセラ症に感染している場合は、患犬の隔離と共に卵巣と子宮の摘出術が考慮されます。その他、化学的刺激、腫瘍、異物などが原因の場合は、それらの除去が優先されます。
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