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犬のペット保険

 思わぬ事故や病気で、多額の医療費が必要となることがあります。人間の保険と同様、月々一定額の保険料を払っておけば、いざとなったとき医療費を半額程度に抑えてくれる「ペット保険」という仕組みがありますので、代表的な会社をいくつかご紹介します。

ペット保険とは?

 ペット保険とは、ペットが動物病院などで医療サービスを受けたときに、その費用の一部を保険会社に負担してもらうサービスです。
 2008年4月、ペットの保険業界が整備され、従来の無認可共済からペット保険という形式に変更され、監督官庁のチェックや保険業法が適用されるようになりました。こうした規制は悪質な業者を排除することで保険業界全体の質を高めることを目的としています。

ペット保険を扱う会社

 ペット保険を扱える会社には、損害保険を扱う損害保険会社(そんがいほけんがいしゃ)と少額短期保険を扱う少額短期保険会社(しょうがくたんきほけんがいしゃ)の2種類があります。両者とも金融庁に監督されており、情報開示、募集規制等の責任を負う点においては同じです。以下で両者の特徴を記します。
保険会社2タイプの特徴
  • 損害保険会社  損害保険会社は「損害保険契約者保護機構」に加入しているため、万が一会社が破綻した場合も、保険金が定められた割合で補償されます。業界への参入には免許が必要ですが、扱える商品は限定されません。
  • 少額短期保険会社  少額短期保険会社は、支払う保険料が損害保険会社と比較して少ないものが多いので、飼い主への経済的負担が軽いという特徴があります。業界への参入は登録制で比較的簡単ですが、扱える商品は少額、短期、掛捨てに限定されます。

動物病院の診療料金

 飼い主として気になる動物病院の診療料金ですが、実は独占禁止法により、獣医師団体(獣医師会等)が基準料金を決めたり、獣医師同士が協定して料金を設定したりすることが禁じられています。つまり、現行法のもとでは獣医師は各自が料金を設定し、競争できる体制を維持することが義務付けられており、これが動物病院によって料金に格差がある理由となっています。
 日本獣医師会では、2015年に「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査及び飼育者意識調査」を公開していますので、参考までに載せておきます。家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査及び飼育者意識調査
獣医師の平均診療料金(抜粋)
  • 初診料1,386円
  • 再診料726円
  • 入院料(1日)小型:2,729円/中型3,491円/大型4,201円
  • 注射料皮下:1,425円/筋肉:1,433円/静脈:1,812円
  • 麻酔料局所:2,085円/全身:10,020円
  • 尿採取1,127円~1,549円
  • 尿検査1,432円
  • 糞便検査737~897円(手法により変動)
  • 去勢手術17,675円
  • 避妊手術27,413円(卵巣子宮切除)
 また以下は、ペット保険のアニコム損保が公開している統計資料「家庭どうぶつ白書2013」からの抜粋です。犬1頭当たりの年間診療費(年齢別)グラフ アニコム損保に契約した犬345,746頭が、2011年4月1日~2012年3月31日までの間に必要とした診療費用を元に、1頭あたりの年間診療費を年齢別に集計してあります。年齢が上がるとともに医療費も右肩上がりになっていることがお分かりいただけるでしょう。 家庭どうぶつ白書2013
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主要ペット保険会社一覧

 現在、日本国内でペット保険を取り扱えるのは、取扱商品に制限のない損害保険会社と、制限のある少額短期保険会社です。「クリックで開閉」を押すと、主要なペット会社の概要とオリジナルホームページへのリンクが表示されます。
  1. アクサ損害保険株式会社

  2. アニコム損害保険株式会社

  3. アイペット損害保険株式会社

  4. もっとぎゅっと少額短期保険株式会社

  5. ペットメディカルサポート株式会社

  6. 日本アニマル倶楽部株式会社

  7. ペットファミリー少額短期保険株式会社

  8. ペッツベスト少額短期保険株式会社

  9. ペットライフジャパン

  10. ペット保険ねっと・ペティーナ

  11. FPC

  12. au損害保険株式会社

  13. ガーデン少額短期保険株式会社

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ペット保険の補償対象

 保険に加入しているからといって、1から10まで全ての医療行為に対して支払われるわけではありません。補償される内容やされない内容、および保険に加入できる動物の条件などについて解説します。

ペット保険の補償内容

 以下は、ペット保険が補償してくれる一般的な項目です。会社によって取扱の有無が変わりますので、事前にチェックしましょう。
保険の補償内容
  • 通院保険金病院へ通院した際の医療費が対象
  • 入院保険金入院にかかった医療費が対象
  • 手術保険金ペットが手術を受けた際の医療費が対象
  • がん手術保険金手術の中でも、ガン手術にかかった医療費が対象
  • 葬祭保険金ペットが保険期間中に死亡し、葬儀・埋葬等にかかった費用が対象
  • 高度後遺障害保険金後遺症の残るような高度な障害を負った際にかかった費用が対象
  • 賠償補償飼い犬が噛みついたり猫が引っかいたりしたときの賠償金が対象
補償されない内容  医療行為が保険契約者、被保険者等の故意や過失による場合、地震・噴火・津波または風水害に起因する場合、既往症や先天性異常等の場合に関しては、保障の対象外となることがあります。

補償対象動物

 加入できる動物は犬と猫が中心で、資料に付随している告知書を提出すれば加入することができます。犬猫以外では鳥、うさぎ、フェレット、鳥類・爬虫類をカバーしている保険商品もあります。また加入する際にはペットに年齢制限が設けられることもありますが、具体的には、幼齢・高齢のペットです。
加入制限がかけられる動物
  • 幼齢の動物  健康状態が不安定で病気にかかりやすいため。ただし、ワクチン接種済み証明書があれば加入できることも。
  • 高齢の動物  免疫力の低下によって疾病罹患率が高いため。ただし、健康診断書があれば加入できることも。
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自己負担する割合

 保険会社が負担してくれる医療費の割合や金額は、契約内容によってまちまちですが、以下では一般的な補償タイプについて解説します。

定率補償タイプ

 定率補償タイプとはかかった治療費に対して、一定の率で補償するタイプです。保険会社や加入する契約により、補償割合が30%~100%まで変動します。最も多いのは50%補償で折半という形です。
メリット
 1回の治療費が高い場合、実額保障型に比べて自腹で出す金額が少額で済む場合があります。また、契約病院の場合、窓口で即日保障額の割引が受けられるものがあります。
デメリット
 かかった医療費にかかわらず、毎回一定の割合で自己負担金が発生します。1回の治療費が安い場合、実額保障型に比べて自腹で出す金額が多くなることもあります。その他、日額制限や年間日数20日などの制限がつく事もあり、事前のチェックが必要です。

実費補償タイプ

 実費補償タイプとは、定められた規定額の範囲で、かかった費用の実費を補償するタイプです。
メリット
 契約限度額内の治療であれば、自己負担額が0円となることもあります。ただし医療費が高額になると、自腹で払う金額が定率補償に比べて高くなることもあります。
デメリット
 日額制限や年間日数20日などの制限があります。原則として治療後、診断書や診療明細など申請書類を送付する必要があり、給付までに時間を要します。
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保険金給付のタイミング

 保険金がいつ支給されるか、という点については、大別して以下の2種があります。
保険金給付のタイプ
  • 後日給付  治療の後、給付金の申請書を保険団体へ郵送、保険団体が保障の適応を判断した後、給付金が支払われます。給付までに手間と時間がかかる反面、日本全国どの動物病院で治療をしても、保障金給付の対象となります。
  • 即日給付  治療にかかった病院の窓口で即日保険が適用され、自己負担分のみを支払う方法です。申請手続きや、急な診察時の治療費負担をしなくても済む反面、加入している保険会社との提携病院でのみ、申請が可能です。
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保険料の支払いと割引制度

 保険料の支払いに関しては、毎月一定額を支払う月額固定払いのほか、1年一括払いなどもあります。また割引としては以下のようなものがありますが、保険会社によって割引制度の有無は変動しますので、事前によくチェックしましょう。
ペット保険の割引制度
  • インターネット契約割引インターネットを経由して契約した場合に適用される割引制度
  • 多頭割引たくさん加入すれば1頭あたりの保険料が安くなるという割引制度
  • マイクロチップ割引個体識別用のマイクロチップを装着しているペットに関しは、保険料が安くなるという割引制度。
  • 福祉割引 保険契約者や被保険者と生計を同一にする家族に身体障害者手帳、疾病手帳、精神障害者福祉手帳のいずれかが発行されている場合、保険料が割引となる制度。
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