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皮膚の病気

考えられる病気
  1. 部分的に毛が抜ける⇒細菌性・真菌性皮膚炎
  2. 体をしきりに引っかく⇒寄生虫性皮膚炎
  3. 左右対称に毛が抜ける⇒ホルモン性皮膚炎
  4. 赤い腫れやボツボツがある⇒アレルギー性皮膚炎

細菌性皮膚炎
細菌性皮膚炎の原因細菌性皮膚炎の原因は常に存在しているありふれた細菌(常在菌)が、傷口などから皮膚内に入ることです。引っかき傷、刺し傷、蚊に刺された後などに発祥することがあります。 細菌・真菌性皮膚炎の症状細菌性皮膚炎の症状は脱毛です。かゆみを伴うため患部を噛んだり引っかいたりして毛が抜け落ちてしまいます。細菌が皮膚の奥深くまで侵入すると「膿皮症」といって、皮膚に膿がたまります。 細菌・真菌性皮膚炎の治療細菌性皮膚炎の治療は、皮膚の表面だけに炎症が発生している場合は薬用シャンプーを用います。皮膚の奥まで感染している場合は抗生物質や塗り薬、または飲み薬などで治します。
真菌性皮膚炎
真菌性皮膚炎の原因真菌性皮膚炎の原因は糸状菌と呼ばれるカビの一種が繁殖することです。真菌症に感染している犬との接触で感染します。 真菌性皮膚炎の症状真菌性皮膚炎の症状は被毛が細くなり切れたりします。真菌の胞子が毛穴の中に菌糸を伸ばすことが原因です。円形の脱毛が徐々に大きくなっていくのが特徴ですが、かゆみは伴いません。 真菌性皮膚炎の治療真菌性皮膚炎の治療は抗真菌薬を入れたお風呂に犬を浸す「薬浴」で治療します。完治するには1ヶ月以上時間がかかることもありますので根気よく治療を続けることが必要です。
寄生虫性皮膚炎
寄生虫性皮膚炎の原因寄生虫による皮膚炎の原因は、犬の皮膚に寄生したダニが主な原因です。ニキビダニ(毛包虫/図1)、イヌセンコウヒゼンダニ(図2)、イヌツメダニ(図3)などが有名です。


寄生虫性皮膚炎の症状ニキビダニは毛穴に寄生して繁殖し、そこで炎症反応を引き起こします。初期にかゆみはありませんが、ダニが繁殖して悪化してくると脱毛し、さらにかゆみを引き起こします(図1)。
イヌセンコウヒゼンダニは文字通り皮膚にトンネルのような穴を開けて「穿孔(せんこう)」しながら進みますので、猛烈なかゆみに襲われます。このダニによる皮膚炎を特に「疥癬(かいせん)」と呼び、耳のふち、肘、かかとなどに発症しやすく、それらの部位を引っかいたりなめたりかんだりして傷ができます(図2)。
イヌツメダニは皮膚の表面に寄生して皮膚炎の原因となります。大量のフケが出るのが特徴で、剥がれ落ちたフケの中にダニが観察されます(図3)。


寄生虫性皮膚炎の治療殺ダニ剤で薬浴させてダニを殺します。ニキビダニの場合はさらに抗生物質も内服すると効果的です。イヌヒゼンダニ、及びイヌツメダニはヒトにもうつりますので飼い主は要注意です。
ホルモン性皮膚炎
ホルモン性皮膚炎の原因ホルモン性皮膚炎の原因は、主として甲状腺ホルモンと副腎皮質ホルモンのアンバランスです。甲状腺の機能が低下し「甲状腺機能低下症」になると毛が抜けやすくなります。また副腎皮質ホルモンが過剰になると「クッシング症候群」と呼ばれ、脱毛が生じます。人工的なステロイド薬を長期的に服用している場合もホルモンバランスが崩れて脱毛の原因となります。 ホルモン性皮膚炎の症状ホルモン性皮膚炎の症状は、左右対称に脱毛するのが特徴です。炎症反応とは違い、かゆみはほとんど伴いません。甲状腺機能低下症の場合は首や胸、クッシング症候群の場合は胴体を中心に脱毛が発生します。 ホルモン性皮膚炎の治療ホルモン性皮膚炎の治療はホルモンバランスを整えることです。甲状腺機能低下症の場合は不足している甲状腺ホルモンを投与します。またクッシング症候群の場合は過剰な副腎皮質ホルモンを抑制するような薬を用います。
アレルギー性皮膚炎
アレルギー性皮膚炎の原因は?アレルゲンとしては各種食品のほか、ほこり、カビ、花粉、動物の糞、ダニ類などが挙げられます。アレルギー性皮膚炎の症状は?強いかゆみのため患部を引っかいたり、なめたりかんだりします。その結果皮膚が傷つき出血や潰瘍が見られるようになります。また体液がにじみ出て患部がジュクジュクしたり、乾燥してフケ状のものが剥がれ落ちたりもします。さらに悪化すると被毛が薄くなってきます。
アレルギー性皮膚炎の治療法は?アレルゲンを特定し、それを取り除くことで治療します。食品がアレルゲンの場合は餌の種類を変えることで済みますが、アレルゲンがダニやほこりなど完全に除去することが不可能な場合や、そもそもアレルゲンを特定できないような場合はアレルギー反応を抑える薬やかゆみ・炎症を抑える薬を用いて対処します。

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